中国服とチャイナドレス専門店 水雲間
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 ここでは当店が所有するアンティーク旗袍(年代物チャイナドレス)をご紹介いたします。

 下の旗袍(チャイナドレス)は、北京の「とある骨董屋さん」で買ったものです。中国では120年以上昔の骨董品は国外持ち出し禁止ですが、こちらは清朝末期頃のものらしく(それでも100年ほど昔?)、国外持ち出し許可が出ているものです。
 元々の持ち主は、中の上クラスの年配の女性のようです。ところどころに補修の痕跡が見られますが、袖口に施された手の込んだ緻密な刺繍は大変素晴らしいものです。昔の職人の、"いい仕事"を見ることが出来ます。


丁寧な刺繍は見事の一言。顔が少しずつ、全部違うのは手仕事ならではの味。機械縫いではこうはなりません。袖の刺繍は前面は少なく、背面に多いのが特徴。人が着用して、腕を前に交差すると豪華な刺繍が見える、という仕組み。(写真左上、上)



金色の丸いボタンは、製作当時のものではなく、後の時代のもののようです。金属とプラスチック(セルロイド?)を用いているので、比較的最近のものでしょう。(写真左、左下)

あちこちに補修の跡が見られますが、大切に扱われてきた品であることが窺われます。

昔の人はこんなにキレイな服を着ていたんですね。中国でも、今よりもっともっと旗袍(チャイナドレス)が見直され、日本の着物のように、上品な衣服として普通の人が改まったときなどに着られるようになればと思います。

ただ、この手の比較的豪華な旗袍は、"作業"には向いていません。刺繍入りの旗袍を着たら仕事などせずに扇子でも持って「シャナリシャナリ」がピッタリですね。


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