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故宮博物院(紫禁城)(2004/7/11 更新)
 私はこれまで何度も何度も中国と日本を往復しているのですが、自分でも不思議ですが、いわゆる観光地には殆ど行ったことがありませんでした。
 北京近郊で言えば故宮博物院(紫禁城)と万里の長城へは、行ったことがありませんでした。何度もチャンスはあったのですが、直前になって、急に忙しくなったりして行けなかったのです。短期のツアーでもこの2つの観光地は大抵含まれているのに、私は本当に行ったことがありませんでした。
 日中は色々あって、あまり遊んだことが無いのです。その代わりといっては何ですが、観光地以外のところへはあちこち行きました。会社のオフィスとか工場とか・・・そんなところばっかり。ああそうだ、動物園でパンダを見ました。
 ところが先日やっと時間がとれ、念願の故宮博物院に行くことが出来ました。
 北京のほぼ中央に位置する故宮博物院は紫禁城とも呼ばれ、元・明・清の時代に皇帝の居城として使われた、"お城"です。この故宮については、Webで検索すれば色々調べられますし、ここでその歴史などについて詳しく述べることは致しません。このページはあくまで"旅行記"ですので「驚きと感動」をお伝えしたいと思います。
 私は北門から入り、天安門へ抜ける午門から外に出ました。
 入場券は確か60元(約800円)と、かなり高め。それでも中国中から観光客が押しかけます。(60元あれば、タクシーで北京の町を、東から西に横断できます)
 まず、驚くべきはその大きさです。このような巨大な人工物を、よくもまぁ造ったものだと感心を通り越して、呆れ返ります。壁が、高い、高すぎる。
 故宮はあまりにも巨大なので、「全部見よう」なんて思ったら数日を要すると思われます。さっさっと見てまわるつもりでも、最低2時間は覚悟しましょう。溥儀は自転車をえらく気に入って、故宮内を乗り回していたそうですが、気持ちは分かります。自分の足で歩いていたら疲れ果ててしまいます。
 日本の場合、皇居(江戸城)を代表に"お城"は高台に築城されます。樹木が多いので全体として"大きな森"のような印象を受けます。
 しかし故宮は平地に築城され、内部には樹木などの緑は殆どありません。あるのは巨大な壁と壁の間の狭い通路、そして無数ともいえる小さい小部屋の数々。故宮内部に一度入り込むと、迷路に迷い込んだようで、地図がないと自分が今どこに居るのか分からなくなります。溥儀が屋根の上で撮影した何枚かの写真がありますが、彼もきっとこの迷路を上から眺めたかったのでしょう。
 もちろん狭いところばかりではなく、大和殿の前など、「サッカー場か?」と思えるほど広い場所もあります。ただここにしたところで、周囲を高い壁に囲まれており「何も無いただ広い空間」です。
 故宮内の地面は、多くは石畳で覆われ、しかもその石が白いため、日差しが強いと下からの照り返しで目眩がしそうになります。どうやらサングラスは必須のようです。
 現在、故宮は中国人民の共有財産ですが、かつては皇帝とその一族のものでした。故宮のような巨大な人工の建造物を、人類は恐らく二度と作ることは出来ないでしょう。今、故宮と同じものを造るとしたら、どのくらいの金額のお金が必要なのでしょう。
 中国の歴史、延いては人間の歴史を後世に伝えるためにも、故宮は大切に保存すべきだと思います。ただ、一部の心無い観光客は、故宮の壁に落書きをしたり、自分の名前を掘り込んだりしています。このような野蛮な行為は、当然許されることではありません。きちっと管理すべきですが、今の中国では難しいのでしょうか。
 故宮博物院の公式サイトはhttp://www.dpm.org.cn/です。このサイト、Flashが多くて、やたらと重いのが難点ですが情報量はかなりのものです。日本語にも対応しています。